腎性貧血にはエリスロポエチン(EPO)製剤が広く使用されており、09年の売り上げは中外製薬のエポジンが444億円、協和発酵キリンのエスポー(ネスプを含む)が489億円で、合計933億円に上る。
ヘマタイドの国内フェーズ3試験では、透析導入前でEPO製剤未投与の患者または血液透析中でEPO製剤投与中の患者を対象に、エポジンと有効性・安全性を比較する。
武田薬品では、▽1か月に1回の投与で血中ヘモグロビンの適正値を維持できる▽静注、皮下注共に可能▽抗EPO抗体の産生に起因するPRCA(白血球と血小板は正常範囲を保ちながら、赤血球の産生だけが低下するまれな自己免疫性疾患)を引き起こさない―ことを証明し、EPO製剤との差別化を図りたい考え。
米国では今年後半に承認申請する予定という。
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